■ 電脳魔女の独言60 梅擬2012.11. 9

 秋になると、庭の梅擬が数本赤い実をつける。他の樹木が
落葉した後、地面や周囲は真っ白でそこに赤い実の色がよく
映える。その枝に止まった雀が羽搏たきをすると、さらさらと
雪が落ちて赤い色がさらに鮮やかに見える。
近年雀の姿を見なくなった。芝生の上で、尾の長い石叩きが
ちょこまかと歩くのも見られない。かわってやってきたのが
白頭鳥や椋鳥で、気がつくと梅擬の実が次第に少なくなり
雪が降る頃には全くなくなってしまう。
 2.3年前からこういう状態が続いていて、今年は特にひどい。
気づいた時に手を鳴らして追い払うのだけど、敵もさるもので
一度は飛び立つけど、後は忍法知らん振り。
ヒッチコックの鳥のようになったら……。こわい〜。

気候の変動は目の前の風景を変えてしまうようだ。



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